タービンのメンテナンスとは
電気は溜めておくことが出来ず、常に設備が稼働して発電し続ける必要があります。 とはいえ1台を永久に運転し続けることはできないので、多くの発電所ではタービン・発電機が複数設置され、交代で運転を行っています。 運転を終え停止したタービン・発電機は、不具合がないか、定期的に分解してメンテナンスを行います。
私たちがメンテナンスをしている発電機器には大小様々な機器がありますが、中でも火力発電所の蒸気タービンは巨大で、他を圧倒する存在です。
メンテナンスはこの巨大な蒸気タービンを分解することから始まります。分解された部品は検査を行い、 問題がなければ再度組立をして試運転を行った後、営業運転という流れになります。我々の業界では略して「定検(定期点検)」いう名称を使っています。 定検の工期は数か月間と長く、メーカー指導員、元請管理者、当社、協力会社と数百名の人員で行う大事業となります。
当社は、ほぼ全ての工程で社員が直接機器に触れる役割を担っており、巨大かつ精密な機器の取り扱いには細心の注意を払っています。責任も大きいですが、 無事試運転を終えた時の達成感は何事にも代えられない喜びです。